
うっかりやの「ぴりこ」と、
いつでも元気な娘「こつぶ」、
食べることが大好きな夫・「しびれ」。
家族3人、小さな街で暮らしています。
料理の手を抜いたり、たまに熱心に作ったり。
仲良し友人3人組で持ち寄りランチ会を
開いたり、気ままに楽しい毎日です。
特になんということもないけれど、
これがゆるい幸せの
かたちなのかもしれません。

こいこさんの中にある、
あたたかさと、こまやかさと、
つらいこともやわらかいまなざしでとらえる優しさがつまった作品です。なんでもない普通の日常が愛おしく感じるのは、家族でいられる時間が永遠ではないからかもしれません。


山椒ぴりこの日々っていうのは、何があるってわけでもなくて、どこにでもある日々。なんだけれども、新作がアップされる度にそんな日々を読んでいると、こんな日々がいいんじゃないって思えるから、凡人な僕もなんか救われる。

ぴりこやこつぶをみていると、自分がこどもの頃に感じてたワクワクした感情や、家族との時間を思い出す瞬間があります。その時間がとても温かく大事なものだったと改めて教えてくれた漫画です。
ぴりこがそこそこ頑張った「そこそこ具合」と、めんどくさい時の「ゆるさ具合」に自分を重ねて、あるある~わかる~と毎回笑ってしまいます。もっとちゃんとしたい気持ちもあるのですが、まぁそんな感じでもいいのかなって、ぴりこのおかげで心が軽くなるのです。
ほどよくがんばり、たまに息抜き(手抜き?)、ぴりこの生活がかわいくてまぶしくて、毎度しみじみと胸を熱くしています。色んなことがキビし~世の中ですが、みんながぴりこみたいにいい塩梅で生きられたら、この世界は緩やかに平和に向かうような気がします。
